2011年11月2日水曜日

ヨーロッパ退屈日記

伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記」は、作者が二十代後半、1965年当時に書いたエッセイだが、今読んでも面白い本だ。

文章にもったいぶったところがなく、洒落っ気に満ちていてテンポもよく、内容もある。

エッセイでありながら、私にとっては半分、実用書でもあった。

美味しいカクテル、おつまみのつくり方、スパゲッティを上手にフォークに巻きつけて食べる方法、強風の中でマッチが消えない方法、英語の発音などなど。

異能の人…。改めて、この人は才能があったんだなと、しみじみ思います。

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