2011年10月31日月曜日

青が散る

宮本輝の「青が散る」は、私が読んだ数少ない青春小説だ。

でき立ての私立大学のテニス部に入った椎名燎平と、テニス中心の大学生活の中で彼をめぐる様々な男女の友人たちとの関係を描いた作品だ。

熱心に読んだせいか、登場人物の名前をほとんど覚えてしまっている。

どことなく幼い、まだ大人の男になりきっていない真っ直ぐな性格の燎平。

誰が見ても綺麗な勝気な夏子と、地味だけれども清楚な気品があるおっとりした祐子との恋の関係。
(こういう夏子と祐子のタイプの女の子はクラスに何人かいると思います)

燎平の友人であるテニス部の主将で身長190cmの大男の金子、有名なテニス選手であったが精神病を病んでいる安斎、王道ではなく覇道のテニスを目指す貝谷。

シンガーソングライターを目指すガリバー、地下の喫茶店でひたすら司法試験の勉強をしている木田、応援団長の端山。

作者の宮本輝自身、「道頓堀川」が青春の「夜の部分」で、「青が散る」は「昼の部分」と称しているように、全体的に爽やかで明るい雰囲気に包まれている小説だ。

この明るい小説を、私は高校2年生の夏に1ヶ月ほど入院していたときに読んだ。
暇をもてあましてというのもあるけど、高2の夏が入院で気が滅入っていてそうした気分のせいで読んだのだと思う。

ちなみに、私の叔父はこの時、藤原新也の「全東洋街道」を読めと入院中貸してくれたのですが、そのよさが全くわからず、「青が散る」とか、平井和正のウルフガイシリーズ、赤川次郎のかるーい推理小説などを読んでばかりいた。
(「全東洋街道」を再び読んで、その良さが分かったのは大学三年頃だったかと思います)

この小説は、テレビでもドラマ化されて見た記憶があるのですが、松田聖子の歌「蒼いフォトグラフ」と「人のラクダ」という歌以外は、ほとんど記憶にない。
(確か、燎平の役を石黒賢が、夏子の役を二谷友里恵だったと)

私のイメージからいうと、燎平はともかく、夏子は二谷友里恵のイメージではないですね。
でも誰がぴったりかといわれると、これも結構難しいですね。



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