2011年10月24日月曜日

叡智の断片/池澤夏樹

以前、格言集の本を何冊か持っている話を書きましたが、私が持っている本の中では、池澤夏樹さんの「叡智の断片」が、そのなかでも、一番上質で面白いと思っています。

月刊プレイボーイに書かれていたということもあるせいか、男性読者向けの男女(セックス)に関する格言(引用句)には、思わずにやりとしてしまうものがある。

たとえば、

  • 「離婚は結婚よりずっと金がかかる。だけど、たしかに払うだけのことはあるんだ」/マックス・カウフマン
  • 「男が妻のために車のドアを開けてやるとすれば、それは妻が新妻か、あるいは車が新車かのどちらかである」/エジンバラ公 フィリップ殿下
  • 「法廷で会うまで女の本性はわからない」/ノーマン・メイラー
  • 「女はゾウに似ている。見ていて楽しいけれど、自分で飼おうとは思わない」/W・C・フィールズ
  • 「男にとって結婚はセックスのために払う代価であり、女にとってセックスは結婚のために払う代価である」/無名氏

などなど、にやりとしてしまうけど、結構、奥が深い。

他にも欧米の著名人・無名人の色々な名言が載っていて読む者を厭きさせない。

ウィットに富んでいるけれど、何かと何かの合間に軽い感じで読むことができるという意味では、かなり理想的な本だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿