2011年11月23日水曜日

書行無常/藤原新也

藤原新也の書行無常展を見てきました。

銀座線 末広町を降りて、ちょっと裏通りを歩くと、3331 Arts Chiyoda という学校のような建物が会場だった。

建物に入ると、会場受付前には、右手にカフェ、左手に子供のおもちゃのバザーが行われているという何とも不思議な空間だった。

受付で、チケットを買おうとしたら、受付のテーブルで、藤原新也本人が「書行無常」の本に、ひたすらサインを書き込んでいた。

考えれば、初めて本人を見たのだ。
私のイメージよりも小柄な方で、一見すると優しそうな普通の初老のおじさんだった。

いきなり、本人を見て舞い上がってしまったせいで、展示物を逆の流れから見てしまった。

展示物は、1.中国、2.日本、3.印度、4.三陸円顔行脚、5.死ぬな生きろ、6.福島桜の順だったのだが、いきなり、6.から見てしまった。

展示物は、書籍「書行無常」に掲載されている書と写真でしたが、
大書された言葉と大きく引き伸ばされた写真を間近にみると、やはりパワーをもらったような気がします。

以下、印象に残ったもの。

6.は原発事故後の福島三春町の満開の桜。

5.青木ヶ原樹海に立てられた「死ぬな生きろ」と書かれた108つの卒塔婆と、大きく引き伸ばされた赤ちゃんのアップの写真。
(渋谷109の大型ビジョンに「死ぬな生きろ」を表示するあたりは、藤原さんは、やはりパフォーマーだなと感じるコーナーでした。)

4.見ていてこちらも微笑んでしまうような子供たちの円顔の絵。

3.「苦楽苦楽苦楽」の書がガンジス川に流れていく。

2.人間書道 晶エリーの髪で書かれた「男」、乾き亭げそ太郎の「断捨離」
  (振り返ると、このコーナーが一番好きでした)

1.上海万博 中国館前の「万世(バブル)一夜の夢の如し」
  会場展示の書は、何故か、バブルの振り仮名は黒い点に変わっていました。
  中国の雄大な風景に負けない藤原新也の「書」がすばらしい。

都合がつかなかったため、瀬戸内寂聴さんとのトークショーが見られなかったのは残念。

展示会は、今週日曜日までの開催です。

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