2011年9月21日水曜日

もろい

ホームには、人があふれていて、電車に何とかして乗ると、汗だくのサラリーマン3人に囲まれてしまった。サウナのような暑さのなか、電車はなかなか動かない。ドアから押されて、降りられなくなったおばさんが「乗るんじゃなかった」「乗るんじゃなかった」と繰り返しつぶやいていた。
(しかし、この電車を最後に運行中止となったので、おばさんは乗ってよかったのだった)

ひさびさに、震災直後の通勤電車を思い出した。

駅から家のみちのりも、傘をさすほうが危険なぐらい風が強い。仕方ないから、傘をささないで濡れて歩いた。

ようやく、家について、べったりと濡れたズボンを脱ぎ、ニュース番組を見ていたら、突然、停電。

携帯電話のバックライトを頼りに、これもひさびさに、防災袋を取り出して、懐中電灯をつけた。
ブレーカーを見ても落ちていないから、やはり停電なのだろう。

窓には、たたきつけるような激しい雨がふきつけている。

私の家はマンションだから、停電になると水も出ないし、トイレもできない。
そして、つくりかけの炊飯ジャーは、まだ炊けていない。

やっぱり、もろいな。この生活。
数日前にテレビで見た「北の国から」の吹雪で停電になった富良野のようだ。

30分後、電気は戻った。
また、停電になるかもしれないと思って、バケツに水を汲んでおいたが、結局なにもなかった。
ご飯は、とりあえず食べることができた。

空からは、コインランドリーのように大気がかき回される音が数時間続き、やがて台風は去っていった。

あの震災を経験して活かされたことと活かされなかったこと。
皆さんはどうでしたか?

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