2011年9月3日土曜日

星が見えない夜

天気予報では、台風が来るはずなのだが、雨は降らない。
湿った空気だけが部屋に吹き込んで、気づくと額にじっとりと
汗をかいている。

昔、よく夜になると、うちの庭を散歩していた。
田舎の夜は、街灯もなく真暗で、星がとてもきれいに見えた。
星座には詳しくなかったが、北斗七星や、Wのカシオペアは、
分かった。
星がよく見えると宇宙が近くに感じるものだ。

ハッブル望遠鏡がない子供のころ、岩崎賀都彰が描いた
超リアルな天体画が、好きだった。
「太陽系45億年の旅」だったと思う。
(ちなみに、太陽系が生まれたのは45億年前だそうだ)

その本の中に、宇宙の果てを書いた想像画が載っていて
いたのが印象に残っている。

絶対にたどり着かない空間。
死んで精神だけの存在になったら、念じただけで移動
できるのだろうか?

でも、精神だけの状態が永遠に続くとしたら、たぶん気が
狂いそうだ。
終わってすべて無になる方がやっぱりいいと思う。

もしくは、ハードディスクを初期化するように、記憶を全部
消し去って、新品の何かになる。

何になるのだろう。

そんなことを何回となく考えるが、やはり眠りは訪れない。

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