2014年9月8日月曜日

日本人の英語/マーク・ピーターセン

英文メールを作成する際、よく悩むのは、 a と the の選択である。

本書では、冒頭で、いきなり、不定冠詞の問題について解説している。

Last night, I ate a chicken in the backyard.

昨夜、鶏を1羽 [捕まえて、そのまま] 裏庭で食べ [てしまっ] た。

原因は、 a chicken (ある1羽の鶏)と書いてしまったこと。
正しくは、 chicken(鶏肉)。

日本人的な感覚では、まず名詞があって、その名詞が特定か、不特定か、可算か不可算かを考えて、aとtheを選択して付ける。

しかし、ネィティブは、まず、a  を選択し、その次に名詞を探すという驚くべき思考プロセスが以下のように述べられている。
もし食べ物として伝えたいものが、一つの形の決まった、単位性を持つ物ならば、
"I ate a...a...a hotdog!"(あるいはa sandwich, a rice ballなど)と、
aを繰り返しつつ、思い出しながら名詞を探していくことになる。 
もし食べた物として伝えたいものが単位性もない、何の決まった形もない、材料的な物ならば、おそらく
"I ate uh...uh...meat!"(あるいはFrench bread,riceなど)と思い出していうであろう。 
つまり、aというのは、その有無が一つの論理的プロセスの根幹となるものであって、名詞につくアクセサリーのようなものではないということだ。
また、定冠詞のtheについては、日本人が余計なtheを付けたがる傾向があることを指摘している。

The international understanding is a commonly import problem in both the West and the Japan.

という文章は、読むほうからすると"The international understanding"って何?
特定の「国際理解」を指しているのか?
しかし、その後の説明が何もない…という疑問をいだいてしまうらしい。

正しい文章は、以下のとおり。

International understanding is an issue of wide importance to both Japan  and the West.
(国際理解は日本にとっても西洋にとっても様々な面で重要な問題である)

英語の「the感覚」を養うためには、正しい文章を読んで、読んで、読むこと(read,read,read)が何よりで、文脈の中で、その意味が具体的にどういうふうに限定されてきているかを丹念に分析しながら読むのが、もっとも効果的であるとのこと。

また、
a、the、ゼロ冠詞の使い分けに関してのルールは、結局のところ一つしかないと言ってもよいと思う。それは「冠詞の使用不使用は文脈がすべて」
という結論だ。

近道はないというのが、真実なのだろう。

本書は、1988年初版の本でありながら、文章も簡潔で、例文も今読んでも耐えられる内容になっている。

 a と the の使い方で、よく戸惑う方には、お勧めの本だ。

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