2011年12月31日土曜日

2011年 年の瀬に

今年は、日本が、災害に見舞われた年だった。

1月の宮崎県の鳥インフルエンザ、霧島山・新燃岳の噴火から始まり、
3月11日の東日本大震災。
4月の宮城県の震度6強の余震、6月は長野県松本市で震度5強の地震。
7月は新潟・福島で記録的な大雨が降り、
9月には、台風12号が紀伊半島で大規模な土砂災害をもたらし、 台風15号は首都圏で再び交通を麻痺させた。

特に東日本大震災の被害は、はかりしれない。
(12月29日現在、警察庁まとめ)
死   者…1万5844人(宮城9506人、岩手4667人、福島1605人)
行方不明…   3451人(宮城1861人、岩手1368人、福島218人)
合   計…1万9295人

その中でも、もっとも深刻なのは、福島第一原子力発電所の事故だろう。

住むところを失い、知人や家族とも離れ離れになり、生活の基盤を無くした人たち。
多くの人が、未だ、自分たちの家に戻ることができない状況が続いている。

政府と東京電力は12月21日、 福島第一原子力発電所の1号機から4号機の廃炉工程表を了承したが、廃炉完了までには30~40年要するということだ。

福島の子供たちは、いまだ、身近なところで被爆の脅威にさらされている。

原発問題を取り扱った作品で、Webで読むことができるものがあるので、以下紹介します。


漫画で、原発の安全性への疑問、放射能の恐ろしさが分かりやすく理解できます。
22ページの「放射能の恐ろしさは人間の注意力や忍耐の限度を超えたところにあるのです」
という部分が非常に説得力があります。


原発の安全性の嘘がよく分かる文章です。
「…人はすべて愚かであるということ、原子力発電所を完全に無事故で何百年も運転できるほど賢くはない…」という部分が非常に説得力があります。

2 件のコメント:

  1. 初春のご挨拶を申し上げます。
    素晴らしい作品を御紹介下さり有難う御座いました。
    両作ともズッシリと心に響きました。
    無力感に苛まれつつ、愚かなる人類の来し方行く末に溜め息です。。。

    返信削除
  2. Mikiさん。
    明けまして、おめでとうございます。

    自分が共感していた作品なので、同じ感想を持っていただいたことが嬉しいです☆

    私は2つの作品とも、震災の前に読んでいましたが、心のどこかで、そうはいっても、日本の原発は安全なのではと過信していた部分がありました。

    だから、震災直後、遅々として進まない政府と東電の原発事故対応をテレビで見るにつけ、信じられない思いでした。
    今でも、あの時のどうしようもない怒りを忘れることができません。

    今朝の読売新聞の社説には、原発再稼動を進めるべきだとの意見が載せられていました。

    その主な理由は、「再稼働が進まないと、停電や電力不足のリスクを避けるために、企業が海外移転を図り、産業空洞化に拍車を掛けることになる。」と書いてありました。

    しかし、人の命を放射能の危険に晒してまで、産業の発展維持(雇用確保含む)と日常生活の利便性を確保しなければならないのか、甚だ疑問を感じました。

    今は、代替エネルギーが確保できないなら、日本が貧乏な国になっても仕方がないとさえ思っています。

    今年は「原発再稼動」を主張する政府・マスコミが、どんどん増えてくると思っていますが、自分は、はっきりと「原発NO」の考えを維持していきたい思いです。

    返信削除