2015年6月27日土曜日

自民党の憲法改正を推進する勉強会「文化芸術懇話会」

安倍政権は、早く、安保法案を撤回した方がよい。

憲法学者の違憲発言で劣勢になってしまった状況を、なんとか立て直そうと、自民党の憲法改正を推進する勉強会「文化芸術懇話会」は、知恵を出し合おうとしたのかもしれないが、偏向した考えしか受け付けない人々が議論をすれば、なおさら事態が悪化することは目に見えている。
出席議員からは、安保法案を批判する報道に関し「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」との声が上がった。
 http://www.nikkansports.com/general/news/1497679.html 

という、憲法第21条に規定されている「表現の自由」を侵害するような発言は、先日、NHK、テレ朝を呼びつけた自民党の情報通信戦略調査会といい、自民党の体質になってきているような気配を感じる。さらに言えば、経団連を使って圧力をかけるという品性を疑うような発言が、内輪とはいえ、安倍政権のお膝もとで行われている事実に愕然とする。

おそらく、安保法制について、どうすれば、国民の理解を得られるかということが、会議の目的だったと思われるが、建設的な方向には話が進まず、溜まったストレスの発散の場になってしまったのだろうが、権力にいる立場の人間の注意義務としてはお粗末すぎる。

自民党総裁の安倍首相は、自分の肝入りの法案で、どれだけ部下が税金を使って馬鹿な会議をやっているかを、ちゃんと確認したほうが良い。

おまけに、呼んだゲストも悪かった。
安倍首相と仲が良い作家の百田尚樹氏。
ある意味、期待通りだったのかもしれないが、「沖縄の2つの新聞(琉球新報と沖縄タイムス)はつぶさないといけない」とか、「普天間基地近くに居住した人は金目当て」といった、これまた、無茶苦茶な発言があったらしい。

http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/043b46d087dea3d928f036c9dbb3b2c2


百田氏発言をめぐる琉球新報・沖縄タイムス共同抗議声明
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-244851-storytopic-1.html

こんな変な会議に、自民党の若手議員や安倍首相と仲が良い作家が出席し、おかしな発言をして世間を賑わしているのは、安倍政権や自民党にとってもマイナスだろう

そんな事に時間をつぶすなら、法案を早々に撤回し、自民党全体で、立憲主義とは何か、基本的人権とは何か、国会議員の憲法尊重擁護義務とは何かについて、せっかく縁ができた長谷川教授を呼んで、一から日本国憲法を学び直した方がよい。(長谷川教授を参考人招致したことは、安保法案に関して、今国会の自民党が唯一行ったGood Pointだと思う)

また、日本の敗戦からの沖縄の歴史と基地問題の現実を学び直し、県民がどういう思いを日本政府に対して持っているかも、沖縄の人々の声を直に聞いてみるのがよい。

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