2014年1月13日月曜日

水の中のナイフ/ロマン・ポランスキー

ポランスキー監督が1965年に共産圏のポーランドで撮った処女作らしいが、ヌーベルバーグの一作品と言われても納得してしまうような映像と音楽。

https://www.cda.pl/video/107976660

外国車に乗り、週末は湖上でヨットを楽しむ作家の夫と、若くて美しい妻、その夫婦がヒッチハイクしている若い青年を乗せるところから物語が始まり、夫の気まぐれから三人でヨットに乗ることになる。

物語は、最後30分ぐらいのところから大きく動くのだが、それまでのヨットでの過ごし方が意外と面白い。ヨットの帆のつけかた、舵の動かし方、凪のときの対処法、船上での食事、浅瀬で座礁したときの対処法、雨が降ってきたときの船内での過ごし方など。

この映画は、カラーで製作されていたら、その美しさは半減していたのではないか。
そう感じさせるぐらい美しいモノクロの映像だ。
物語も皮肉が利いている。

今は、本当に、こういう大人の作品がなくなってしまいましたね。

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