2015年10月5日月曜日

巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ 日本に迫る脅威 第3集 火山列島 地下に潜むリスク

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20151004

2011年3月11日の東日本大震災を受けて、北海道から九州まで、日本の活火山が活発になってきているらしい。

あの大地震により、東北地方が大陸が東に引っ張られ、岩盤に隙間ができて、マグマが噴き出しやすい環境になってしまっているという。
しかも、この大陸を引っ張るエネルギーが、今後百年経っても、ほとんど減少しないものだという。

北海道の十勝岳、福島の吾妻山。箱根山の大涌谷。九州の新燃岳などで、地面の膨張が観測されているという。

番組では、今、一番危険と言われている桜島と阿蘇山を中心に取り上げていたが、最も被害が及ぶリスクとして、“カルデラ噴火”を取り上げていたが、その威力がものすごい。

番組では、過去に起きた阿蘇山の“カルデラ噴火”が現在に起きた場合をCGで再現していたが、800度の火砕流が、時速900kmで押し寄せる。福岡市など、九州の都市が壊滅的な被害を受け、その影響は九州全体に及ぶだけでなく、大阪では30cm、関東でも5cmの火山灰がつもり、交通機関などに影響が及ぶ。

カルデラ噴火の場合、マグマが地表に噴き出すことで、地下のマグマだまりに空いた隙間に、カルデラの岩盤が崩落し、その勢いで、マグマだまりにある多くのマグマが噴き出てしまうことから被害が特に甚大になるらしい。

カルデラが意外な場所にあることも分かった。
阿蘇山の場合、今はカルデラの中に街があるらしい。
桜島の場合は、鹿児島湾がカルデラで、北海道、東北の大きな湖もそのときに窪んで出来たものらしい。

しかも、このカルデラ噴火、過去6500年に一度の頻度で発生してきたが、これまで7300年間、何事もなかったため、いつ起きても不思議はないということだった。

番組では、噴火を予知する取り組みとして、人工地震を使った解析によって地下のマグマの位置や大きさを特定したり、人工衛星が搭載しているレーダで、地表の凹凸を数cmの精度で観測し、2週間に一度、同じ場所を比較することで、地表が膨らんでいないかなど、差異を分析する方法を紹介していた。

私が一番懸念したのは、今、政府が積極的に進めている原発再稼働の動きだ。
もし、阿蘇山で、あるいは桜島でカルデラ噴火が起きたら、川内原発はどうなってしまうのか。

この日本列島の火山の活発化を見たら、どう考えても、原発は再稼働すべきではない。

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