ビートルズの「ノルウェイの森」は、アルバム「ラバーソウル」の中でも好きな曲の
一つだ。
そして、この曲が好きになったきっかけは、多くの日本人がそうであるように、
村上春樹の「ノルウェイの森」を読んだのがきっかけだった。
すっぽりと穴に落ちたように、その小説の世界に浸って読むことは、今となっては
ない経験だが、村上春樹の「ノルウェイの森」と「ダンス・ダンス・ダンス」は、その
数少ない例外だ。
(どちらも1980年代の作品で、私の好きだった時代。)
その村上春樹の最近の本「雑文集」で、「ノルウェイの森」についてとりあげた文章
があるのだが、読んで長年の疑問が氷解したような気がした。
(興味がある方は、読んでみたらいかがでしょう)
皆さんも、好きな外国のアーティストのCDの歌詞カードは読むと思うのだが、
この「ノルウェイの森」の歌詞の意味は、何度読んでも、Norwegian Woodの意味が、
理解できなかった。女の子の家に泊まり、朝起きると彼女はいなくなっていた話と、
どう関係するのか、納得がいかないのだ。
女の子の家が、ノルウェイ材の部屋とか家具とか色々諸説があるようです。
しかし、一曲の短い詩で、これだけ諸説があること自体、この歌の魅力〔不可解さ〕が、
よく分かる。
ただ、個人的には、「雑文集」の説は、かなり納得感があるという感じだ。
なお、村上春樹の作品にも、この曲にインスパイアされたようなシーンがある
小説がある(「羊をめぐる冒険」)。
個人的には、朝起きると、何故か、彼女がいなくなっているような状況は、
避けたいと思っている。
カフカの「変身」のように、虫になるよりは、マシだと思うけど。
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