2011年9月22日木曜日

科学者が訳した「般若心経」

里帰りしたときには、亡くなった祖父母に仏壇でお線香をあげる。
誰かのお葬式にいくときには、お焼香をして合掌する。

しかし、皆さんも同じだろうが、あなたは仏教徒か?と聞かれたら、「いや特に…」と答えてしまいそうだ。

そんな仏教には無縁の人でも、生命科学者 柳澤桂子が「般若心経」を現代語訳した「生きて死ぬ智慧」は、一読の価値があると思う。

まず、文章が非常に美しい。

そして、人と宇宙は「粒子」で出来ていて、人も宇宙も一つにつながっており、ゆえに、人も宇宙も実体がない「空」であると「般若心経」を科学的に解釈しているところが、少しも違和感を感じさせない。

たった256文字の「般若心経」を、こんな風に科学的に解釈して現代語に移しかえることができたのは、筆者が優れた科学者であったことも影響しているが、頭の中で、何度も何度も「般若心経」を反芻し、色々な解釈をこころみた成果であるような気がする。
(256文字の行間を埋める文章が、大胆かつ清新な解釈になっています)

落ち込んでいるときや、苦しいときに読むと、気分が楽になる本かもしれません。

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