初めてのデートの時、相手がどんな服装で、どんな風に現れるのかは、やはり気になることだと思う。
だから、相手が現れる前に待ち合わせ場所に行って、ドキドキしながら考えているほうが、絶対に楽しいと思う。
映画「DIVA」のなかで、郵便配達員のジュールが、憧れているオペラ歌手のシンシア・ホーキンスと初めてデートをする時のシーンがとてもいい。
シンシアは、パーティーが別にあって、ジュールとの待ち合わせには来ないかもしれないというシチュエーション。ジュールがカフェバーで待っていると、彼女は笑いながら、夜店のアクセサリー売りの男を伴って現れる。
彼女が連れてきたというより、売り子が彼女の魅力に惹かれてついて来てしまったという感じだ。
シンシアが「お店ごと、買っちゃった」と笑いながらいうと、売り子は彼女を「アフリカの女王だ」と評す(シンシアは黒人です)。それに対して、彼女に恋しているジュールは「夜の女王だ」と訂正する。
私が、このシーンにとても惹かれるのは、シンシアの登場のしかたが意表をついていて、かつ、贅沢な印象を受けるからだと思う。
初めてのデートの時に、こんな風に彼女が現れたなら、まず間違いなく恋に落ちてしまうような気がする。
その後の、夜明けのパリの街を二人で歩くデートのシーンも、音楽・映像ともに、すごくいい。
映画「DIVA」のなかで、一番好きなシーンです。
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