大江健三郎が二十三歳の時に書いた短編小説。
二十歳の誕生日から部屋に引きこもり、鳥たちと暮らす青年。
ある日、母親の紹介で心理学をやっていると称する男が青年の部屋を訪れところから物語は始まる。
はじめ、狂人だと思われた青年がこの物語の中で実は一番まともだったのではないかと思わせるような結末になっている。
読んだ直後は、たいした小説ではないかなと思っていたが、≪鳥たち≫とは何を象徴しているのか、青年の変わりようなどの理由を色々想像してみると、だんだんとこの小説が面白くなってきた。
作者の若い時の作品だけあって、とても勢いが感じられるところも面白い。
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