Sadeは、今の私にとっては、リラックスしたい時に聴くという、わりとはっきりとした目的で聴いている音楽だ。
疲れたときや精神が高ぶったときなど、彼女の声を聞いているとかなり、リラックスする自分がわかる。
こういう傾向は、ここ最近になってからで、二十代のころは、彼女のスタイリッシュな音楽に惹かれつつも、どこか物足りなく感じて、それほど熱心には聴いていなかった。
Sade(シャーデ)が彼女の名前ではなくて、バンド名であることを知ったのも、ここ最近の話。
彼女の歌であることは、その声をちょっと耳にしただけでわかるのだが、力のあるボーカリストにありがちな耳障りな自己顕示欲の感じがない。
あくまで曲との調和を大事にしていて、その殻のなかで気持ちよく歌い上げている。
その独特のスタイルは、ここ数十年の目まぐるしく移り変わるポップソングの流れの中で、変わらない孤高の美を保っている。
こういうアーティストは、大事にしたい。
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