小林秀雄がアルチュール・ランボーの「酩酊船」に衝撃を受けたことに喩えたら、私にとっては、The Doorsの1stアルバムの「水晶の船」がそれに近いだろうか。
The Doorsの1stアルバムをはじめて聞いたとき、ジム・モリソンの強烈なボーカルで歌う悪魔的な詩とオルガンを使った独特の音色に、時間が逆戻りしていくようなざらざらとした感覚を覚えた。
アメリカ西海岸の明るい陽光の中で、どうしてこれだけ暗いディープな音楽が作れたのか。
本当に不思議なバンドだ。
「衝撃」という意味で、このアルバムは、ロックというジャンルでは、空前絶後、二度と出てこないようなアルバムだと思う。
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