2012年9月21日金曜日

机の上

よく、机の上が片付いているかどうかは、その机で仕事をしている人の頭の中を映し出していると言われることがあるが、ある程度は真実だと思う。

きちっとした人は、必要最小限の書類しか、机の上に広げず、一つの仕事が終わると、書類はファイリングされるか、捨てられるかして、机の上はきれいなままだ。

今はパソコンや電子文書で、紙の資料を広げることもせずに仕事ができるようになったが、それでも、書籍を見たり、紙の資料を見ながら仕事をするというのも、まだまだ多い。

私はできるだけビジネスではきちっと書類は片付けたいという希望を持っているが、もともとがずぼらな性格なので、ちょっと忙しくなって複数の仕事をしているとあっという間に、机が書籍とバインダーで埋もれてしまうことも多々ある。
(Aという仕事をしていたら、Bの仕事で、あれをやろうという考えがよぎり、同時並行的に仕事をすることが多く、なかなか片付けられない)

これがプライベートの机になると、さらにひどいことになっており、読んだ本・読んでない本が雑然と積み重なっており、合間合間にCDやらメモやら書類やら文房具が散らばっている状態になっている。

ただ、立花隆やエリアーデも、机の上(書斎)は似たような状況だったということは、ある意味、心強い。
ひとつの仕事に行き詰まる。横に積んである本をぱらぱらとめくる。
疲れて横になった頭の上にある本をぱらぱらとめくる。
このような行為は、いきなり、リビングに行ってテレビを見たり、音楽を聴いたりするのとは違う。
言わば、エンジンは切らずにギアをニュートラルの状態にしている感覚に近い。
そういうのは、頭の気分転換に悪くない。

特に何かを産み出そうとする著述業の人たちは、整理整頓されたきれいな机のような頭の中より、さまざまな思想や事柄がカオスのように雑然としている頭の中の方が、思念を捻り出す環境としては好ましいのではないだろうか。

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