「新しい地下墓地」は、ケネディとビュルガーというローマ遺跡を研究している二人の考古学研究者が登場人物。
ビュルガーの部屋に置いてあった珍しい蒐集品をみた友人のケネディが、新しい地下墓地をビュルガーが発見したことに気づき、その場所を教えてほしいと頼む。
ビュルガーは、地下墓地の場所を教える代わりに、奇妙なことをケネディに要求する。
それは、ケネディが起こした恋愛の醜聞の詳細を話してほしいということだった。
そして、話を聞き終わった後、ビュルガーは、真っ暗な地下墓地にビュルガーを案内するのだが...という話だ。
結末は読んでのお楽しみだが、友人同士の二人が、こんな事に気づかないことなんてあるのかと思ってしまう点が、唯一の欠点かもしれない。
「サノクス令夫人」は、外科医のダグラスと不倫関係にあるサノクス令夫人の夫 サノクス卿が、二人に復讐するという話だ。
これも読んでのお楽しみだが、サノクス卿の考えた復讐の方法はかなり怖い。
シャーロック・ホームズ シリーズでは、男女関係のもつれが犯罪に至るというありふれた事件があまりなかったということに、この2つの短編を読んで今さら気づく。
0 件のコメント:
コメントを投稿