なぜか知らないが、最初、小説だと思ったのだ。
ご無沙汰してました。ご無沙汰していた間、ずんずん老いていきました。つい先日には六十歳になりまして。肉体はたるみ、顔も首も皺だらけ。吊り目だった目は垂れ目になり、生え際は全部白い。この老いに対する容赦のない描写。この後もっと続くのだが、自分の老いをここまでさらけ出してリアルに書ける人は、そうはいない。
詩人でもある伊藤比呂美さんのエッセイ。
ほとんどが、老い、介護、死、孤独に関する話なのだが、読んでいて不思議に元気をもらった気分になるのは、この人の持つパワーが伝わってくるせいだろう。
(だいたい、六十近くの人がズンバを踊るなんて初めて聞いた)
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