本書は、そのおまけの番外編のようなものだと思っていたので、あまり期待せずに読んだのだが、意外と面白かった。
今までの本編の物語に、しっかりと繋がっているし、時系列でいうと、次の“花物語”につながるエピソードも語られている。
阿良々木暦が鏡の向こうの“裏返しの世界”に引きずり込まれてしまう物語。
相変わらず、物語は、SF・推理小説仕立てで進んでゆくが、今まで登場してきたヒロイン達の語られなかった思い、阿良々木暦と彼女たちとの思い出を弔っているような雰囲気が漂っていてるところが読んでいて伝わってくる。
この“物語シリーズ”の最後にふさわしい物語だと思う。
# と思ったら、“接物語”という新しい作品が、“ネクストシーズン”ていうことで、また出るらしい。
See you later, alligator. って、「じゃ、またね。」という、アメリカ風の別れの挨拶らしい。
そして言われた方は、「After a while, crocodile.」 (またね。)と返すらしい。しゃれている。
alligator, crocodile (いずれも鰐) の意味とは関係ないらしい。
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