2014年12月7日日曜日

12月14日 衆議院選挙について

読売新聞12月4日の朝刊では、自公300超す勢いとの見出しが新聞の一面に出ていた。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/news2/20141203-OYT1T50109.html

他の新聞社も、ほぼ同じ予想結果を掲載している。


朝日新聞 自民300議席超える勢い
http://www.asahi.com/articles/ASGD376BZGD3UZPS01L.html


毎日新聞 自民300議席超す勢い
http://mainichi.jp/select/news/20141204k0000e010124000c.html


日本経済新聞 自民、300議席うかがう
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS03H4I_T01C14A2MM8000/


現在は、自民党、公明党の与党の議席数を合わせると、326議席。

今度の衆議院選挙後の総議席数が475なので、その3分の2にあたる317議席を自公が獲得すれば、参議院で法案を否決しても、衆議院で再議決すれば、法律を成立することができることになる。

普通、選挙序盤でこのような報道をすると、その反動で、野党に投票する傾向になると言われるが、自民党支持の姿勢を鮮明に打ち出している読売新聞が、このような記事を一面に掲載した意図を考えると、そのような揺り戻しは起こらず、自公が勝利するのは手堅いと見越しているからなのかもしれない。

振り返れば、特定秘密保護法(12月10日施行)の強行採決、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定など、国会での十分な議論のプロセスを経ずに、日本国憲法の基本理念である平和主義、国民の知る権利を脅かすような安倍政権の危険な一面が見えた2年間だった。

そもそも、今回の衆議院選挙は、消費税増税を延期することで、安倍政権が推し進める経済政策 アベノミクスの信を問うというのが建前らしいが、読売新聞の読み通り、今回、自公が300を超すような議席を獲得できる結果になれば、間違いなく、安倍政権は、「国民の信を得た」という姿勢で、集団的自衛権の行使を可能とする安全保障法制の整備、さらには、憲法9条の改正、原発再稼働、沖縄の辺野古埋め立てなどを、今まで以上に強引に推し進めることになるのだろう。

そう予想する人は少なくないはずだから、安倍政権への反対、牽制のため、今回の選挙で、少なくとも自民党の議席数は減るだろうと私は思っていたのだが、全くの見込み違いだったらしい。

党首討論で安倍首相がボードに書いていた

この道しか無い



安倍首相の発言を見ると、「この道」には、単にアベノミクスだけではなく、安全保障法制も含んだ今まで安倍政権が推し進めてきた主要な政策という意味合いも込められているようだ。

「この道」の先に、果たして何があるのか、よくよく考えて投票する

そう、私に思わせてくれた世論調査の結果だった。


*哲学者 内田 樹さんの共同通信のインタビュー
http://blog.tatsuru.com/2014/12/05_0858.php

――安倍政権はグローバル企業の収益増大のことしか考えていない。そのためには「国家は株式会社のように運営されるべきだ」と信じている。――

1 件のコメント:

  1. 麻生財務大臣の円安株高で、利益を出していないのは能力のない経営者だからという発言。財務大臣とは思えない無知傲慢な発言だが、憲法改正の方法についてナチス政権の手口を真似たらどうかという発言を彷彿とさせる。たぶん死ぬまでこの失言癖は治らないだろう。しかし、そういう人を財務大臣に据えおく政権は、やはり信用できない。

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