*安価な紙に印刷され、ハードカバーの様に皮や布や厚紙による表紙を用いていない形態の本
この本で取り上げられているペーパーバックスは、アメリカのペーパーバック専門出版社であるポケット・ブックス社の1940年代から1960年代半ばまでのものだが、今、私たちが書店で目にするペーパーバックスとは全然趣きが違う。
絵が生々しいというか、毒々しく描かれていて、見る者の注意を引きつけることに最大の意識が置かれているのを感じる。
片岡義男は、「一冊ずつみな違うとは、一冊ずつ商業主義が発揮され、その結果としてどの表紙もみな個性的だった。アメリカのペーパーバックの表紙が、たとえばいまでもドイツの文学作品のペーパーバックスがそうであるように、商業主義のいっさいない、きわめて真面目でそっけないものだったら、おそらく僕はペーパーバックスを買うことはしなかったはずだ」と述べている。
本書で取り上げられていた表紙をちょっとだけ紹介
インパクトがある絵です。
こんな拳で殴られたら、痛そう。。。
ヒッチコックの映画の場面にありそうな絵柄
女性の胸元と膝元がセクシーです。
こちらも、映画のワンシーンのようだ。
She warned "if you come down here, I'll shoot!"
「キャビンに入ってきたら撃つわよ!」という科白が表紙上に印刷されている
目が怖い
チャンドラーのリトルシスター(かわいい女)
かつらと氷かきがインパクトがある
こちらもチャンドラーのロング・グッドバイ(長いお別れ)
ダンサーズのテラスの外、ロールスロイスに乗ったテリー・レノックスとシルヴィアか。
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