2012年7月21日土曜日

夏の午前

窓の外は明るくなっていたが、空は曇っていて、それほど気温が上がらないと

身体がまだ眠りを欲している感じ

しばらく、横になってぼんやりしていたら、中原中也の詩が頭に浮かんだ

そうして、また、しばらく眠った

夏の午前よ、いちじくの葉よ、
葉は、乾いてゐる、ねむげな色をして  
風が吹くと揺れてゐる、 
よわい枝をもつてゐる…… 

僕は睡らうか…… 
電線は空を走る  
その電線からのやうに遠く蝉は鳴いてゐる  
葉は乾いてゐる、  
風が吹いてくると揺れてゐる  
葉は葉で揺れ、枝としても揺れてゐる

僕は睡らうか……

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