ジャズやソウル、ファンクなどが融合した洗練されたポップから、突然、アコースティックで地味な曲調に変わったのが、スタイル・カウンシルのファンであった私には不満だった。
何故、こんな地味な曲ばかり作り続けるのだろうと疑問に思いながらCDを聞いていた。
その良さが分かりはじめたのは、8作目の「As Is Now」あたりからで(遅い!)、過去に買ってほとんど聞いていなかったCDを聞きなおしてみたら、じわじわと伝わってきた。
一度聞いて「買って失敗!」と思った5作目の「Heliocentric」などは、今は結構好きなアルバムです。
ソロになってからの彼の音楽は、なにより自然体なのだ。
気どりや気負いを感じさせないボーカル。
ドラム、ベース、ギターという最小限の楽器で演奏されている曲が多いけれど、聴いていて本人が楽しんで演奏しているのが伝わってくる。
ポール・ウェラーが五十を超えて今だ元気に音楽を続けていられるのは、まさにこの自然体にあると思う。
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