なぜか、桜のことを考えた。
毎年行っているお花見も、今年は震災のこともあって行けなかった。
また、毎年4月頃に見ている映画「櫻の園」も、その気になれなかった。
映画「櫻の園」は、吉田秋生の漫画を映画化したもので、毎年、創立記念日にチェーホフの「桜の園」を演じる女子高の演劇部を舞台に、その「桜の園」の公演日に起こる色々な出来事を描いた作品です。
この作品の魅力は、何といっても自然な感じで演じている色々なタイプの女の子たちだろう。
キスマークを上手くごまかす、ちゃっかりものの城丸。
部長でありながら、公演当日にパーマをかけたり、知世子を好きになってしまう由布子。
女主人を上手く演じられない、いつもは男役の知世子。
タバコを吸った友達といて補導されてしまい「桜の園」の中止騒ぎを起こしてしまうが、どこかクールな杉山。
後輩にも手厳しいリーダー格の麻紀と取り巻き的な真由美。
いつも仲良しの志摩子と敦子。
その他etc…
日本映画の中でも、好きな作品の一つです。
桜のひらひらと散っていく美しさとはかなさのイメージが、物語と彼女たちの自然な演技にぴったり、はまっている気がします。
実際にこれらを演じた女優さんたちと年齢も近いせいか、その後を知ると、なんか同級生の近況を知ったような気分になりました。
志水由布子:中島ひろ子…小栗康平監督の「眠る男」にも出演されていました。
杉山 紀子:つみきみほ…ちょっと鋭さがなくなっていますが、当時の面影が。
倉田知世子:白島靖代…ヤクルトの土橋と結婚したんですねー。
久保田麻紀:梶原阿貴…大人の女性っぽくなりましたね。
城丸香織:宮澤美保…バイクと書道が趣味とは意外!
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