2014年4月18日金曜日

天国で下僕になるよりは…

ミルトンの失楽園

サタンは、天上界で数万の天使を率いる大天使だったが、神と対等になろうと戦いを挑み、敗北して地獄に落ちた

そのときのサタンの言葉

「天国で下僕になるよりは、地獄で頭になるほうがまし」

魂の自由

私はたぶん天国で下僕になる生き方より、地獄で頭になる生き方のほうが好きだ

2014年4月14日月曜日

ろくでもなく僕ひとりで/レイモンド・カーヴァー 村上春樹 訳

レイモンド・カーヴァー(Raymond Carver)の詩集「ウルトラマリン(Ultramarine)」に、Companyという詩がある。

(原文)
This morning I woke up to rain
on the glass. And understood
that for a long time now
I've chosen the corrupt when
I had a choice. Or else,
simply, the merely easy.
Over the virtuous. Or the difficult.
This way of thinking happens
when I've been alone for days.
Like now. Hours spent
in my own dumb company.
Hours and hours
much like a little room.
With just a strip of carpet to walk on.
 (村上訳)
今朝、窓を打つ雨音で、
目を覚ました。そして思った、
長いあいだずっと僕は、もし選ぶことが
できたなら、いつも自堕落なほうの道を
選んできた。あるいはただ、
単に、簡単なほうの道を。
高潔な道じゃなくて。困難な道じゃなくて。
こういう風な考えが頭に思い浮かぶのはだいたい、なん日も
ひとりきりでいたあとのことだ。
たとえば今みたいに。なん時間も、
ろくでもなく僕ひとりで、過ごしたあと、
まるで、ちっぽけな敷物ひとつ
しかない、小さな部屋みたいな、
なん時間もなん時間も。
短い詩だけど、 レイモンド・カーヴァーらしい詩である。
こんな思いにかられることは、どんな人でも人生どこかのタイミングで巡ってくる。
ただ、ふつうの人は、こんな正面から直視しない。
こんな空気からはやく逃げ出すために、別の行動に、別の考えに逃げる。

この詩を読むと、カーヴァーが何にもない部屋の虚空に目を投じながら、
自分の感情を我慢づよく観察している姿が私には思い浮かぶ。

2014年4月13日日曜日

一億人の英文法/大西泰斗

NHKの「しごとの基礎英語」を3月まで、ずっと見ていた。
放送時間が短い割には、結構、役に立つ内容だったというのが私の感想。

とくに、講師の大西さんが、よく言っていた「英語はこころ」という言葉が非常によかった。

個人的な話だが、この放送中に、海外の取引先との契約交渉で、期限内に不完全ながらも契約締結を済ませたことを夜遅くにメールで連絡してくれた相手に、私は、あれはどうなっていますか、これはどうなっていますかと質問しそうになった。

でも、はたと立ち止って、こんな夜中まで約束の期限を守ってくれた相手に言う言葉は何が適切かを考えてみた。

私は、質問の文書を削除して、「貴社が契約締結を期限までに間に合わせいただいたことを、とても感謝しております」ということばに変えた。

「英語はこころ」

こころを動かして言葉を話すというのは、英語だけではないと思う。
しかし、日本人の場合、英語を使って話す相手は、もちろん、グローバルな人々だ。

そんな自分とは異なる文化にいる人々と、よいコミュニケーションを取るためには、なおさら、気持ちを動かして相手のことを考える必要があるということに気づかせてくれた大西さんのことばだった。

という訳で、彼の著書「一億人の英文法」を今更ながらに読んでいる。

3月中旬に買って読んでいるのだが、ようやくあと数十ページのところにきた(まだ読み終わらない(・_・。)

言い訳がましいことを言うと、絵は多いし、読みやすいのだが、内容がすごく濃いのだ。
個人的に今まで読んだ英文法の本としては、桁外れに内容が充実している。

特に、ネイティブの心の動きが説明されているところが非常に良い。
これまで英語って何でこんなに不規則なんだろう?という疑念は、私の場合、この本のおかげで、だいぶ解消されたと思う。

英語、特に英文法が苦手な人にはお勧めの本だ。