アイザック・アシモフのSFにも、このようなタイトルの小説があるが、この作品は、SFとはまるで無縁の作品だ。
また、この作品は99の短文いう構成になっており、一見、カフカのアフォリズム集のようでもあるが、どれも箴言という深みもない。
例えば、こんな感じ。
81:家の前に野良銀河帝国が集まってきて敵わないので、ペットボトルを並べてみる。「銀河帝国」という大仰な印象を受けるワードを、日常の文章に埋め込み、そのギャップとナンセンスを楽しんでいる作品だ。
読む人によって、評価は分かれると思う。
くだらないと思う人もいれば、傑作だと思う人もいるだろう。
一時期(今も?)、ケータイ小説なるものがはやったが、もし、私が、この作品を見かけたら、ついつい購読してしまうような気がする。
池澤夏樹が編集した日本文学全集の「近現代作家集」は、この作品で幕を閉じる。
最初から最後まで、型破りの作品の連続だった。
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