何故か、このアニメには強く惹きつけられ、5話まで見てしまった。
絵も独特だし、カット割りも斬新。
特に人気のない家の中(掃除機ルンバだけが動いている)、街の風景(少女にとって意味のないものはその存在が無視され消されてしまっているかのようだ)が印象的だった。
音楽もいい。
しかも内容が深い。
羽川翼という少女が、自分の心に潜んでいた暗い部分の感情に向き合い、語りかけ、対決しようとする、ある意味、ものすごくシリアスな物語だ。
自分の心の問題は結局自分でしか解決できないという真理は、人は分かっていてもなかなか出来ないというのが現実だろう。
まして、自分でもコントロールできないくらい大きな虎(心の闇)を産んでしまった少女のような複雑な家庭の境遇というものは、私にはその悲しみは想像しか出来ない。
そんな彼女が心を静めてダークサイドの自分に対して手紙を書くという行為はそうそう出来るものではなく、それを真っ向から物語のラスト部分にすえたところに、このアニメの凄さはあるのだと思う。
"俗から聖へ" エリアーデの言葉を久々に思い出しました。
ちなみに、テレビでも近々放映予定のようです。
http://www.monogatari-series.com/2ndseason/news/index.html
<「猫物語(白)」特別一挙放送概要>
【実施日時・実施局】
TOKYO MX: 10月27日(日)26:30~28:30
BS11: 11月 6日(水)22:00~24:00
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