2013年1月7日月曜日

原書を読む

村上春樹訳のレイモンド・チャンドラーの作品を読んでいたら、段々と、原書を読みたくなってしまい、ここのところ、ペーパーバックの"The Long Goodbye"を、村上春樹訳に照らしながら、少しずつ読んでいる。

翻訳とは精読に他ならないということを、村上春樹があとがきに書いていたが、確かにそのとおりで、原文を読み飛ばさず、日本語に置き換える作業をしていたら、今まで日本語訳で読んでいたつもりが読み飛ばしていた細かい記述がとても多いことに気づいた。

自分はあらすじを急ぐ読者ではないと勝手に思っていたが、チャンドラーの文章の特徴のひとつとも言える精緻な表現をずいぶんと手荒に端折って読んでいたのだなというのが実感。

まだ、57ページしか読んでいないけれど、翻訳者の苦労が徐々に分かりつつある状態です。



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