2013年1月29日火曜日

理由もなく

中学生から高校生の時に聴いていた歌は、頭で覚えているというよりも、体で覚えているという感覚に近い。

私にとっては尾崎 豊の歌は、まさにそのとおりで、二十年以上経った今でも、たまに無意識に口ずさんでいる自分がいる。

大体が出遅れるタイプなので、私が聴き始めたのは、かなり遅い時期からだ。

「街路樹」がリアルタイムで聴くことができた最初のアルバムで、最初に行こうとしたコンサートは、体調不良によりキャンセルになってしまい、高校時代は生で彼の曲を聴くことができなかった。(ちょうど覚せい剤の事件があった頃だった)

1枚目、2枚目のアルバムに良い曲が多いのは周知のとおりだが、不思議なことに、大体口ずさむのは、4枚目の「街路樹」の曲が多い。

最初に聴いたときは、ずいぶん、今までのアルバムと違うなと思ったが、一生懸命聴いて好きになろうとしていたのかもしれない。
それは、最初に経験した恋愛みたいなもので、体でその感覚を記憶してしまっているのかもしれない。

例えば、「時」とか、「街路樹」とか、「理由」とか。
口ずさむと、当時の空気まで甦ってくる。



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