アブサンと言えば、アルチュール・ランボーやロートレックが愛した
「緑の妖精」とも言われる幻のお酒だ。
コッポラの映画「ドラキュラ」でも、ドラキュラが、生まれ変わりの元恋人に、
過去の記憶を甦らせようとする場面で、アブサンが幻想的なイメージで
描かれている。
学生のころ、どうしても飲んでみたくて、色んな酒屋に足を運び、
たずねまわったが、当時は生産中止ということで、手に入らなかったのだ。
代用品のぺルノーで、こんなに甘いのかなと、首をかしげなから、
想像してみるしかなかったというのが、当時の話。
なので、先日、品川のオーバカナルで、メニューに「アブサン」があって、
びっくりしたという訳。
独特の甘苦い緑色のお酒に、舌がちょっと麻痺するのを感じながら、
19世紀の世紀末を、ぼんやり妄想していた。
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