2014年3月9日日曜日

ETV特集 ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から3年~

番組では、放射線測定の第一人者 岡野眞治博士が車に積んだ放射線測定器で、福島県各地の道路を走り、放射能を計測した結果、福島原発事故から3年たち、全般的には放射線量は半分近くに減ってきたことが分かったが、一部にはまだ高い線量の場所が残っていることが明らかにされている。

この岡野博士は、ビキニ環礁、チェルノブイリの放射能汚染を計測してきた研究者らしいが、事故から3年たち、避難解除になった地域に人々が戻るこれからの方が放射能被曝のリスクが高まるというこを述べていた。
安心するな、手を抜くなという言葉が印象的だった。

放射能は、一定のエリア内で均一という訳ではなく、事故後、水・風・人を含めた動物の移動で、その分布は複雑にまだらになっているらしい。
実際、番組では、10㎡の土地の土を採取すると、30㎝横の土を掘っただけで、3~4倍濃いところが存在していることが分かった結果が紹介されていた。

同じことは海の中でも起きているようで、しかも、こちらは3年たったのに放射能の線量の低減が進んでおらず、今も海に汚染水が漏れ続けている可能性が指摘されていた(1日に100億ベクレルも)。海水で全般的には拡散しているが、やはり海底の局所局所で堆積し、濃度が非常に高いところがあるという。
こういった海の汚染が人体に与える影響については、まだ解明の途中とのこと。

事故はまだ収束していないし、放射能の被曝リスクとの戦いも終わったわけではない。
その厳しい現実を分からせてくれた番組だった。

ネットワークでつくる放射能汚染地図-福島原発事故から3年-1

ネットワークでつくる放射能汚染地図-福島原発事故から3年-2

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