2013年8月24日土曜日

佐野元春 Film No Damage

この間、映画館で何気なく見たチラシに、佐野元春の名前があったのを見て、とても懐かしかった。


十代の頃に聞いた音楽というのは特別で、焼き付いてしまったように記憶というか、体から剥がれない。
ガラスのジェーネレイション、さよならレーヴォリュゥション、つまらない大人にはなりたくない、so one more kiss to me
歌詞カードがボロボロになるまで読んでは聴き、聴いては歌った。
今になってしまうと、こういう聴き方はもうできない。

私にとっては、佐野元春はそういったアーティストの一人だった。
佐野元春、浜田省吾、尾崎 豊、大沢誉志幸…

彼の音楽を聴きはじめたのは、ちょうど、この映画で記録された後に、旅立ったニューヨークで作られたアルバム「VISITORS」からだったと思う。

佐野元春が作るアルバムというのは、まず外れがない。
全体的によくできている。かならず平均値以上の音楽を作ってくる。

その理由の一つには、彼が非常に知的なロックミュージシャンだからだと思う。

「No Damage」のアルバムの写真などは、明らかに、ロックのイメージを変えようと意図しているものだし、その「No Damage」のスタイルから大きな変貌をとげたアルバム「VISITORS」の1曲目「Complication Shakedown」の歌詞は、1984年の作品だが、知的なセンスに溢れており、来たるべき情報化社会を予言していたかのような内容だ。

そういう意味で、大人になっても安心して聴くことができるアーティストなのだが、やはり、ビールのコマーシャルなどに出たりして温和な雰囲気を感じるよりは、若くギラギラしていて、どこかとがっている雰囲気を感じるほうが、個人的には好きだ。



最近すっかり見たい映画がなくなった日々だが、久々に映画館に足を運んでみようと思う。

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